みなさんこんにちは、おゆです。
みなさんは今年のiPhone買いましたか?まだの方、買いますか?
僕はiPhone17Pro Maxを購入したのですが、そろそろ1週間使用していることになるので、現段階での印象と今回の iPhoneは“買い”なのか?を解説していきましょう。
iPhone17 Pro Max スペック|進化点

iPhone 17 Pro Max | iPhone 16 Pro Max | iPhone 15 Pro Max | |
画面サイズ | 6.9インチ | 6.9インチ | 6.7インチ |
ボディ | 鍛造アルミ製UniBody | チタニウムフレーム | チタニウムフレーム |
カメラコントロール | あり | あり | なし |
搭載チップ | A19Pro | A18Pro | A17Pro |
バッテリー | 最大39時間のビデオ再生 | 最大33時間のビデオ再生 | 最大29時間のビデオ再生 |
フロントカメラ | 18MPセンターフレーム | 12MP TrueDepth | 12MP TrueDepth |
背面カメラシステム | 48MPメインカメラ 48MP超広角カメラ 48MP望遠カメラ | 48MPメインカメラ 48MP超広角カメラ 12MP望遠カメラ | 48MPメインカメラ 12MP超広角カメラ 12MP望遠カメラ |
サイズ(H*W*D) | 163.4*78.0*8.75mm | 163.4*77.6*8.25mm | 159.9*76.7*8.25mm |
重量 | 233g | 227g | 221g |
望遠カメラ性能の向上
まず重要な変更点がカメラ性能の向上ですね。16 Proの時点で広角(メイン)カメラと超広角(0.5倍)カメラが48MPに対応していましたが、今回17 Proからは望遠カメラも48MPに対応しました。
これに伴ってセンサーサイズも変更されていて、以前のものと比較して56%大きくなり、より多くの光を取り込めるようになっています。
結構ややこしいんですが、画素数が上がるだけでは写真は綺麗になりません。画素数が増えると1画素あたりの光の割当量が減る影響でノイズ発生しやすくなったりするんですね。そこでセンサーサイズも大きくして光を取り込む量を増やす必要があると。

ちなみに望遠倍率の仕様も変更されています。48MPもあるので、その真ん中の12MPを切り出して見ても結構綺麗に見えます。これにより光学4倍、デジタルズームを併用した光学相当8倍の撮影が可能になっています。
12MPもある綺麗な写真だから実質光学で8倍ズームしてるってことでいいよね?っていう謎理論なんですけど。

当初8倍の方も光学と表記していたので「何言ってんだ?」みたいになっていましたね。
今は『光学相当』に修正されています。いや光学相当ってなんやねん。
フロントカメラが超進化
今回もっとも大きな変更といっても差し支えないのがフロントカメラですね。
今までは縦持ちにして縦の写真を撮るか横持ちにして横の写真を撮るか、しかできませんでしたよね。ていうかそれが当たり前でした。
今回iPhone 17シリーズは全てのモデルで正方形の18MPセンサーを採用し、それを縦長に切り取る・横長に切り取るで写真の向きを決めています。これはかなり革新的。

つまり縦に持っていても横向きの写真が撮影できるし、横に持っていても縦向きの写真が撮影できるんですね。

18MPという数字を見てフロントカメラが綺麗になった!と思われた方もいるかもしれませんが、実際に写真になるのは縦か横かの12MP分だけですので、写真の綺麗さ、鮮明さは変わっていません。ただし、以前のフロントカメラと比べると若干ですが青く映るようになっているので、Galaxyっぽい写真が好きな方にはウケるかもしれません。
センサーサイズが大きくなった影響からか、手ぶれ補正が強力に効くようになっているのも面白いポイントです。フロントカメラの常識を覆すほどの強力な手ぶれ補正で、そこらへんのスマホの外カメラよりも効いてしまうんだからiPhoneは恐ろしいんですよ。。
バッテリー持続時間の増加

個人的に今回のアップデートでもっとも嬉しかったのがこれ。バッテリー容量の増加ですね。
物理SIMトレー廃止の影響を大きく受けています。
なんせ今まで使っていた15Pro Maxと比較して10時間もビデオ再生時間が伸びています。
15Pro Maxの時でも日常生活であれば満充電から1日使っても足りないことはなかったのですが、ビデオ撮影をする場合(万博行った時とか)、マップアプリをフル活用する旅行の時なんかは確実に電池が持ちませんでした。
これが今回1.3倍の容量になっているわけですから相当安心して使えますよね。嬉しい。
バッテリー容量が大きいということは、充放電回数も今までよりも少なくなるはずです。バッテリー寿命という観点でみても、大容量バッテリーは非常に有利なんですよね。僕がProMaxにしている理由もバッテリーのためです。
Qi2.2に対応、30分で50%のワイヤレスチャージ
iPhone17シリーズはQi2の新規格、いわゆるQi2.2に対応しています。驚異的なバッテリー容量を誇りながらもなんと最大30分で50%の充電が可能になっていて、めちゃくちゃ便利ですよね。
有線の場合も新発売の40Wアダプタと組み合わせることで20分で50%の充電が可能になっています。早いよね。
中華スマホだと15分で80%、みたいな規格外のものもありますけど、正直このバッテリー容量であれば1日は絶対に充電が無くならないので、寝る前に充電するだけならそこまで異次元な速度はいらないです。あまりにもハイパワーだとバッテリーの劣化も怖いですし。
放熱効率の向上
ベイパーチャンバー、今回一気に知名度が上がりましたよね。
iPhoneがワールドスタンダードですからね。やっぱりAppleってすごいですよ。
そう、ベイパーチャンバー自体は別に新しい物でも革新的な物でもなんでもないんです。今までiPhoneには搭載されていませんでしたが、Androidのハイエンドスマホには普通に搭載されていた冷却システムです。

こんな感じで金属の板が入っていて、その中に揮発性の高い液体が充填されています。
気化しながら熱い部分の熱を奪って、冷たい部分に逃して再び凝縮して、また気化してを繰り返すことでCPUなど一点だけが熱くなることを防いでくれます。
またボディの素材も放熱性が高いアルミニウムに変更されています。
15 Pro世代から軽量で強度の高いチタンを採用してきましたが、筐体が熱くなりやすいという報告が相次いでいました。この問題は素材のみが原因だったわけではないはずですが、Appleは包括的な判断のもと素材をアルミニウムに戻した格好ですね。
チタンは非常に高価ですし、トランプ関税の影響で供給の安定しているアルミニウムに切り替えたかった、なんていう話も聞こえてきていますね。まあコストカットをコストカットっていうAppleではないですからね。放熱性能に目をつけたって感じですよね。
全てeSIM専用に

そしてなぜか賛否両論を巻き起こしているんですが、iPhone17はeSIM専用ですね。
別にいうほどデメリットが無いのになぜか反対派の人がいるという。まあいつものことですよね。きっと現金派の人たちでしょう。
物理SIMスロットが廃止され、eSIMのみの対応になったことでバッテリー駆動時間が伸びています。中国は物理SIM版なのですが、比べると2時間ビデオ再生時間が伸びていますね。
基本的にeSIMにしたところで何も変わらないですからね。一部おかしな人たちが『トラブルが起きたら〜』とか『10回線入れたら文鎮化した〜』とか言ってますけどリスクとリターンは物理SIMと大差ないです。そこまで大きなメリットがあるわけでもないですけど、今回みたいにバッテリーが増えるなら全然受け入れられるっていうそういうレベルの話ですね。
気にしなくてOK。
ちなみにiPhone17は登録できるSIMは8回線、アクティベートして同時に使用できるのは2回線です。
世の中に複数SIM運用している人がどれだけいるでしょうか。そういうことです。
1週間レビュー|気に入ったところ
さてここからは実際に1週間使ってみての感想とレビューです。
色々思うところがあるので淡々と書いていきます。まずは気に入っているところから。
バッテリー持ちは異次元、最高
はい、本当に最高です。めちゃくちゃバッテリー持ちます。

使用開始二日目のスケジュールです。僕はこんな感じであまりスマホをガッツリ使う方ではないのですが、この日21時くらいに帰ってきた時のバッテリー残量が63%でした。

結構持つじゃん最高!と思っていたのですが、実はまだまだこんなもんじゃなかったんですよね。
OSのアップデート直後はバックグラウンドで稼働しているアプリが多かったり、システムの都合でバッテリーの消費が増えるというリリースがAppleからあったんですよ。
実際に1週間経った今であれば、同じような使い方をしても帰ってきて80%〜85%バッテリーが残っています。異次元レベルですね。YouTubeを撮った時は2日に一回の充電だと厳しいかな?と言っていたのですが、いや楽勝です。テキトーなこと言ってすみませんでした。
カメラコントロールボタンが好き
これは16のアップデートなのですが、個人的にカメラコントロールが結構好きです。
ロック画面に限らずどこの画面からでもカメラの起動ができます。
iPhone15Proで追加されたアクションボタンをカメラ起動に割り当てることもできるのですが、アクションボタンには他のショートカットを割り当てることができるので、配置を奪い合うんですよね。

僕ははアクションボタンを違うショートカットに割り当てて使っていたので、カメラはロック画面から起動することが多かったです。ちょっと面倒くさいですよね。
これがカメラコントロールによって改善されました。アクションボタンとは別にカメラ専用のボタンが増えるだけで、こんなに写真を撮りたくなる物なのかと感動しています。
カメラを起動してからの操作にはほとんど使わないですね。露出の調整やシャッターは画面タップの方が使いやすいです。特にシャッターはカメラコントロールで行うと押し込む都合、像がぶれます。これは完全に画面タップのほうがいいでしょう。
ジョブズがいた頃のAppleだったら『ボタンを増やす』っていう選択はしなかった気がします。
でも実際便利ですし、意外とミニマルにまとまっているので個人的には悪くないんじゃないかと思います。あとでデザイン酷評しますけどね。
過去にめちゃくちゃ気に入って使っていた3Dタッチは評判が悪くて消えてしまったので、カメラコントロールが二の轍を踏まないように応援しています。みんな使ってください。
1週間レビュー|気に入らないところ
さてここからが本題ですね。iPhone17Pro Maxの気に入らないところをいくつか紹介します。
デザイン
まずはデザインです。発表前からリーク情報がちょこちょこありましたよね。なるべくリークは見ないように楽しみにしていたのですが、ネットニュースのサムネで目にする機会がありました。
まさかこんな珍奇なデザインになることはないだろう、と思って適当に流していたら本当にそのまま発表されました。

肥大化したカメラ部分はアルミの質感も相まってかなり奇妙です。このカメラの出っ張りを「左右対称で美しい」と称賛する声もありますが、あり得ないですね。確かに左右対称なのは良いんですが、土台は今まで通りガラス素材にするとかやり方はあったように思います。
背面のセラミックシールド(ガラスパネル)のはめ込みもうまくデザインに落とし込めていない感が拭えません。どう考えてもアルミの一枚板の方が美しいのに、ワイヤレスチャージのために背面の素材を変えざるを得ない。そんな妥協の産物を我々消費者に感じさせないで欲しかったと思います。
スティーブ・ジョブズのデザインの美学は、マイナスの美学でした。
ケータイの多くのボタンを廃し、PCにはSDカードスロットすら無い。
それは彼なりの美しさの哲学であり、そこには「便利」であることが必ずしも正解では無いという現代社会へのアンチテーゼがあったと思います。
現在のAppleにはそういった考えは残念ながら存在していません。
厳密には多少は残っていますが、あくまでそれは「デザインと利便性の両立」のように捉えられていて、便利であればボタンも足すし、便利であれば多少デザインをオミットしてでも機能を取り入れるような姿勢に変わってきていますね。
無印の機能の底上げ、デザイン重視のAirの登場を受けてProはよりPro向けに。デザインよりも機能性を重視するという方向なんでしょうかね。
個人的にAppleの売上構成比の最も大きいiPhoneの、トップグレードが美しくないというのは非常に残念です。
その方が多くの人に受けるんでしょうけどね。僕みたいな過去のAppleの影を追いかけてしまう面倒くさい奴を生み出していることも事実です。
あーーー残念。本当に残念。
かなり重い

iPhone17Proはチタニウムと決別し、バッテリー容量を増加させた影響でかなり重たくなりました。
15Pro maxの時221gでしたが。17Pro maxで233gになっています。
これにケースとスマホリングなんかも付けてしまうともうめちゃくちゃです。iPad miniより重いんじゃ無いか?っていうくらい重いです。
慣れるかなーと思っていたのですが、困ったことを発見しました。
ここまで重いとズボンが下がってきます。
ベルトをしている日なんかはいいんですが、最近だと太めのスウェットパンツの日なんかはとんでも無いですね。紐で縛ったくらいでは余裕で下がってきます。
寝っ転がって使うにも負担が大きいので、これは注意が必要だなーと思っています。
カメラ性能は正直違いがわからないレベル

デザインの変更以外の最も大きな変更が望遠カメラとフロントカメラの変更です。
誤解が無いようにしっかり書いておきますが、フロントカメラはめちゃくちゃいいです。センターフレームカメラは本当に画期的な発明です。今後の業界スタンダードになるのは間違いないですね。手ブレ補正も異次元。
そうじゃなくて、僕が言いたいのは背面カメラの方です。望遠カメラ。
全くと言っていいくらい違いがわかりません。正確に言うなら望遠倍率が違うので画角は違いますよ?出てくる画は確かに違うんです。
ですがこれが望遠カメラのアップデートと言うのには疑問があるんですよね。48MPになりましたが、目で見てわかるほど画質が綺麗になったわけでも無いです。

わかってはいるんですよ、48MPにしたのは4倍の画質を上げるためでは無くて、あくまで8倍望遠をそれっぽく見せるためです。クロップした状態で12MPを保つための48MPです。
その8倍望遠だって、お世辞にも綺麗とは言えないレベルです。もともとスマホの望遠レンズは仕組み上ノイズが乗りやすいですし、いくら頑張っても限界があります。デジタルズームと大差無いんですよ。
事実、iPhone15Pro Maxで撮影した8倍(光学5倍+デジタルズーム)と、iPhone17Pro Maxで撮影した8倍(光学4倍+クロップ2倍)とで、全く差が無いんですよね。


これでカメラが良くなったよ、っていうのは厳しいですよね。
Apple intelligence
最近Apple intelligence酷評おじさんになりつつありますが、今回も書いておきましょう。
もはや誰も話題にしなくなったApple intelligenceですが、新しいiPhoneになってもまあ使うことは無さそうです。
チップ性能はどんどん良くなってきていますが、それを活かす機能が無い状態です。イメージプレイグラウンドは相変わらず使い物にならない、Siriに質問しても結局ChatGPTに飛ばされるだけなので、だったら最初からChatGPTに聞けばいいし。
その他にも確かに細かい機能は増えているんですが…
Apple intelligenceが iPhoneの肝になるのはまだ時間がかかりそうです。
まとめ|なんか気に入ってない所多くない?
うーーん。そうなんですよ、実はあまり気に入っていません。
明確に嫌なわけではないですし、性能は上がっているし。
こんなんならAndroidに乗り換えてやる!!とかは全く思っていないのですが、iPhone15 Pro Maxを購入した時のワクワク感は全くありませんでした。
前回は待望のUSB-C!っていうトピックがあったおかげでかなりワクワクしました。外付けSSDが使えるようになったり、高性能なヘッドホンを繋いだり、充電速度が速くなったり。これから何ができるようになるだろうか、どうやって使おうかと毎日思いを馳せていました。
今回はそれと比べるとかなり進化が見劣りしますよね。そのインパクトの少なさがなんとなく盛り上がらない気持ちにつかがっているんだと思います。デザインも好きじゃないし。
毎日背面を見て『もっとかっこよかったらなー…』と思う日々ですね。黒だったらなあ…
買うなら無印17がおすすめ!

これは各所で言われていますが、今年は完全に無印の年です。大当たり。
無印モデルも120hzのリフレッシュレートに対応しましたね。今までは頑なにProモデルにしか搭載してこなかったPromotionがついに無印モデルにも来ましたね。単に120Hzと言われることが多いですが、実態は1〜120Hzの可変フレームレートのことをPromotionと呼んでいます。つまりスタンバイモード(常時画面点灯)も無印モデルで使えるってことです。
技術的にはもちろん搭載が可能でコスト的にも難しい話ではなかったはずですが、これはブランディング戦略が変わったのか、それとも新機能開発の体力がないのか。心配ではありますけどね。
カメラ性能に関してもProモデルと正直全く変わらないと言っていいレベルですね。望遠はないですが、アイドルオタクか運動会の時くらいしか使い道ないですからね。そこに5万円出すのは高い。
ProResという編集向けの撮影方法はできないのですが、そんなの必要ないよっていう方がほとんどじゃないでしょうか。
惜しむらくはUSBの規格がしょぼいことですね。無印iPhoneはUSBのデータ転送速度が亀さんです。Proの20分の1です。たくさん写真を撮ってSSDに保存したい!思い出を残したい!っていう場合は無印は厳しいかもしれませんが、まあ多少時間かかってもいいよ、そんなにデータ転送しないよ、っていう方は無印行っちゃいましょう。
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